1.HIV検査について
HIV検査は、一般的に最初にHIV抗体スクリーニング検査(PA法:ゼラチン粒子凝集反応、EIA法:酵素免疫測定法)で検査を行い、陽性になったものについてはHIV確認検査(WB法:ウエスタンブロット法)で確認します。なぜ確認検査をするのかと言うと、HIV抗体スクリーニング検査ではHIVに感染していないのにもかかわらず、たまたまHIV抗原と反応する抗体を持っていてエイズ検査結果が偽陽性(にせの陽性)となる人が通常1000人に2〜3人位いるのです。従って抗体スクリーニング検査で陽性の場合は、その陽性結果が本当にHIV感染による陽性か偽陽性かを確認する必要があります。
当社で行っているHIV検査は、HIV抗体スクリーニング検査ですので、陽性と判定が出た場合には、医療機関にて確認検査を行ってください。
2.梅毒検査について
TP-PA法という梅毒に対する抗体の有無を調べております。過去に感染し、完治している方も陽性となる場合もございます。ろ紙を使った郵送検査では、STS法が困難なため、過去に感染された方は病院での検査をお勧めいたします。
3.淋病検査について
ハイブリッドキャプチャー法を採用しております。一般的な病院での検査方法でもあり、最も採用されている方法のひとつです。性器に淋菌が証明された人の20〜30%に淋菌の咽頭での検出がみられています。陽性の場合は、合わせて「のど淋菌」の検査をお勧めいたします。
4.トリコモナス検査について
群馬大学医学部との共同研究開発により完成した最も感度か高いPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)で検査を行っております。
5.クラミジア検査について
ハイブリッドキャプチャー法を採用しております。感度はPCR方よりも若干劣りますが、現在多くの医療機関で採用されている最先端の検査法です。
6.B型肝炎・C型肝炎検査について
B型肝炎検査は原因ウイルスであるHBVの抗原の有無を検査しております。HBs抗原検査は、輸血などで行われる核酸増幅検査(NAT)などよりも、感度は低いものである事をご了承ください。また、血液の量により、凝集法で行う場合と、イムノクロマト法で行う場合があります。C型肝炎検査は原因ウイルスであるHCVに対する抗体を検査しております。過去に感染した方やワクチン接種をされた方は陽性となる場合がございます。
7.のど淋菌・のどクラミジア検査について
ハイブリッドキャプチャー法は、非常に特異性の高い検査方法ですが、のどでは非病原性の同属の菌が多く存在し、遺伝子が似通っている為、ごくまれに疑陽性を示してしまう場合があります。
そのため、ハイブリッドキャプチャー法で陽性となった場合には、「同属の菌を拾ってしまうことがほぼない」と確認されたSDA法で再検査を行います。
この検査には通常より、3日程余計にお時間をいただいております。
のどの採取は、のどの奥を採取しなければなりません。
そこまでしっかり綿棒が届いていない場合は、正確な判定ができませんので
ご注意ください。